業火

ヨガで鍛えた心を頼りに
さだめに逆らわず、流れに身を任せ
いつも気丈に、いまを受け入れ生きているけど
素直な気持ちを吐き出してみれば
20代、30代、女性として生きてみたかった
これはもう絶対に叶わなくなった願い
毎日、そうなれることに憧れながら
じわじわと過ぎていく時間が、怖くて悲しくて
でも、誰に助けを求めることもなく
ひとり、悩んで苦しんで
何度も何度も泣いて
このまま40代も失ってしまいたくない
これが、いまの私を突き動かしてる原動力
今日は嫌なことがあったとか
明日は楽しいことがあるかもとか
そんなことは、ほんとにちっぽけなことで
ただ、1日の多くの時間を
男性の姿で居なくちゃならない
そのたった1つの束縛から逃れられないまま
過ぎていく毎日が、それだけで辛くて
日々の苦難に動じない姿に、よく
強いね、とかって言われたりするけど
それは、もっと大きな苦痛に
必死に堪えながら、ずっと踏ん張っているから
日常の中にある細かな苦しさになんて
かまってる余裕がないだけ
ずっと、ずっと耐えてきたけど
ねぇ…
そろそろ楽になってもいいんじゃない?
いつの日か、赦しが与えられることを祈りつつ
ただ、今日もまた、業火の中に身を投じる